| 杭州市の南を流れる銭塘江は「銭塘江の大逆流」で有名である。この現象はアマゾン川のポロッロカとよく比較されるが、銭塘江のラッパ状の河口と太陽や月の引力による満潮時によって起きる現象で、特に旧暦の8月18日に起きるものが「銭塘の秋涛」で知られている。潮の高さが歴史上9メートルもあったが、近年ずっと3〜5メートルの高さに安定している。潮が線を引き、唸りをたて、雷の音をして流れてくるため、「壮観天下なし」と称えられている。塩官鎮は一番いい鑑賞地であり、杭州からバスでわずか40分で行ける。 |
| |
| 潮を見る風習が唐の時代から始まり、宋の時代盛んになり、ずっと現在まで伝わってきた。潮が昼と夜それぞれ現地の人々に好まれている。よく澄んでいる夜空にある美しい満月を見ながら潮を見るのもなかなか気持ちいい。まさに、芭蕉の名句「名月や門にさし来る潮がしら」を思わせる。潮の時期はちょうど中秋節にあたるため、町の中は中秋の雰囲気に溢れている。金モクセイや銀モクセイの香りが漂い、その木の下で月餅を食べたり、月見したりする人がいっぱいいる。西湖南山路あたりのバー、喫茶店、コーヒー屋なども月見の人達で賑わっている。 |
| |
| 西湖の周辺はネオンで綺麗に飾り、遊覧船に乗って湖の真中にきたら、神秘的・幻想的な世界へ入っていく。月もさらに美しく見える。一年中、この日、この宵だけ月様がこんなに近く見える。まさに大詩人蘇軾の名句「名月幾時よりか有る 酒を把りて晴天に問う」、「ただ願わくば、人の長久に千里嬋娟を共にせんことを」を思わせるだろう。月はやはり西湖のが美しい。 |